能作のマテリアル


錫(すず)Tin
錫は金、銀に次ぐ高価な金属であり、酸化しにくく抗菌作用が強いという特性をもち、金属アレルギーにもなりにくい素材です。その歴史は古く、紀元前1500年頃の古代エジプト王朝では錫の道具が用いられていたと推測され、日本でも正倉院に錫製の宝物が納められています。また、錫の器に入れた水は腐らない、お酒の雑味が抜けて美味しくなると言われ、古くから酒器や茶器などに使われていました。
能作の錫は、純度100%です。通常は硬度を持たせ切削性を高めるために他の金属材料を加えますが、能作の錫はそれらを一切含みません。純度100%の錫は柔らかく、形状や厚さにもよりますが手で容易に曲げることができます。曲げる時にピキピキと音がしますが、これは錫の分子が擦れ合う音でTin Cryと呼ばれています。
金属でありながらも人肌に馴染む錫を、生活の様々なシーンでお楽しみください。





錫(すず)
真鍮(しんちゅう)Brass
真鍮とは銅と亜鉛の合金であり、紀元前1000年頃から用いられています。古代ローマ帝国では貨幣として使用され、日本でも奈良時代に中国から伝来した真鍮製品が正倉院に納められました。現在は、いちばん身近なものでは貨幣の5円玉があり、小物、インテリア、建築金物を始め、その特性でもある澄みきった音色から仏具や楽器の材料としても愛されています。
能作の真鍮製品はひとつひとつ、職人の手により仕上げられています。真鍮製といっても仕上げによるその表情は様々、能作の技と心意気が詰まった味わいのある製品をお楽しみください。
 




真鍮(しんちゅう)
青銅(せいどう)Bronze
青銅とは銅と錫の合金ですが、一般的にはブロンズとして広く知られています。歴史的にも非常に古く、紀元前2000年のメソポタミア文明で使用されていたと考えられており、日本でも紀元前300年頃には稲や鉄とともに九州に伝わっています。銅鏡や銅鐸など耐蝕性に優れた素材として使用され、奈良の大仏や長崎の平和祈念像も青銅で鋳造されています。
能作ではその性質を生かし、苔盆栽シリーズや特注品の建築金物、オブジェなどに青銅を用いています。
 




青銅(せいどう)

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能作の鋳造技術


能作では生型鋳造法を中心に自硬化鋳造法、ロストワックス鋳造法、独自のシリコン鋳型鋳造法などの技術や素材を使い分け、多品種少量生産体制を確立しています。歴史の中で培った高度な技術を基盤に、NC加工等の新技術も導入。職人の繊細な手仕事と機械のバランスをはかることで、柔軟な製作体制を実現しました。企画から製造までの一貫生産体制により、品質の高い製品を安定供給しています。


■生型鋳造工程 鋳型用の砂に少量の水分と粘土を混ぜ、押し固めて成型する方法です。鋳型の製作が早く、コスト性に優れ量産に適しています。2つ割りの鋳型なので原型が上下に抜ける形状に限定されますが、中子型を使用すれば花瓶、仏具など中空の製品を作ることも可能です。その他の鋳造法と違い、鋳造前に鋳型を焼成・薬品処理をしないため「生型鋳造法」と呼ばれています。

鋳造工程

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