能作の鋳造技術

能作では生型鋳造法を中心に自硬性鋳造法、ロストワックス鋳造法、独自のシリコーン鋳造法などの技術や素材を使い分け、多品種少量生産体制を確立しています。歴史の中で培った高度な技術を基盤に、NC加工や3Dプリントといった加工方法も積極的に導入。職人の繊細な手仕事と機械のバランスをはかることで、スピーディ且つ柔軟な製作体制を実現しました。企画から製造までの一貫生産体制により、品質の高い製品を安定供給することに努めています。

■生型鋳造

鋳造工程鋳型用の砂に少量の水分と粘土を混ぜ、押し固めて成型する方法です。鋳型の製作が早く、コスト性に優れ量産に適しています。2つ割りの鋳型なので原型が上下に抜ける形状に限定されますが、中子型を使用すれば花瓶、仏具など中空の製品を作ることも可能です。その他の鋳造法と違い、鋳造前に鋳型を焼成・薬品処理をしないため「生型鋳造法」と呼ばれています。

■シリコーン鋳造

シリコーン(人工高分子化合物)型を作って、その中に金属材料を流し込むことで製品を成型する方法です。錫などの低融点合金の鋳造に適しています。シリコーンの特徴として微細な表現を可能にし、廃砂等が出ないクリーンな鋳造法です。能作では、シリコーン型開発にも注力し、独自に改良した技術により 量産体制を確立しています。

能作のマテリアル

錫(すず)Tin

錫(すず)Tin金、銀に次ぐ高価な金属として知られる錫は、酸化しにくく 抗菌作用が強いという特性をもっています。その歴史は古く、紀元前1500年頃の古代エジプト王朝では錫の道具が用いられていたと推測され、日本でも正倉院に錫製の宝物が収められています。また、古くから「錫の器に入れた水は腐らない」や「お酒の雑味が抜けて美味しくなる」などと言われ 酒器や茶器などに使われてきました。
能作の錫は、純度100%です。通常は、仕上げ加工をしやすくするために他の金属材料をくわえて硬くしますが、能作の錫はそれらを一切含みません。
純度100%の錫は非常に柔らかく、形状や厚さにもよりますが手で容易に曲げることができます。曲げる時にピキピキという高い音がしますが、これは錫の分子が擦れ合う音でTin Cry (錫鳴き)と呼ばれています。
金属でありながらも人肌に馴染む錫を、生活の様々なシーンでお楽しみください。

真鍮(しんちゅう)Brass

真鍮(しんちゅう)Brass真鍮とは銅と亜鉛の合金です。紀元前1000年頃から用いられ、古代ローマ帝国では貨幣として使用されました。日本でも正倉院に奈良時代、中国から輸入された真鍮製品が納められています。現在では、いちばん身近なものでは貨幣の5円玉、そのほか小物、インテリア、建築金物、仏具や楽器の材料としても愛されています。
能作の風鈴やそろり、燭台も真鍮製です。おりんや具足で培われた鋳造技術を活かし、ひとつひとつ職人の手によって仕上げられています。
真鍮製品といっても仕上げによるその表情は様々。能作の技と心意気が詰まった味わいのある製品を、お楽しみください。

青銅(せいどう)Bronze

青銅(せいどう)Bronze青銅とは銅と錫の合金ですが、一般的にはブロンズとして広く知られています。歴史的にも非常に古く、紀元前2,000年のメソポタミア文明で使用されていたと考えられており、日本でも紀元前300年頃には稲や鉄とともに九州に伝わっています。銅鏡や銅鐸など耐蝕性に優れた素材として使用され、奈良の大仏や長崎の平和祈念像も青銅で鋳造されています。
能作ではその性質を生かし、苔盆栽シリーズや、特注品の建築金物やオブジェなどに青銅を用いています。

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